お話
鬼っていったい何だろう?
人の中に鬼はいる?
山の奥のフエフキ峠に一匹の鬼が住んでいた。ベッカンコ面のおかしな顔をした鬼だった。ある日鬼は、山の墓場で里の娘・ゆきと出会う。ゆきは目が見えず、そのために村の子どもたちにイジメられていた。いつも一人ぼっちのゆき。鬼はゆきをさらって山の中へ。
初めは怒っていたゆきだったが、しだいに鬼の優しさに心を動かされていく。一緒にいる時間が長くなるにつれ、ゆきは鬼の顔が見たくなった。みんなが笑う「ベッカンコ面」した大好きなベッカンコ鬼の顔が見たくなったのだ。
鬼は、ゆきの目をあけるため、幻の「竜眼草(りゅうがんぐさ)」を探しに行く。
その頃、ゆきを鬼にさらわれたと知った猟師のお父は鉄砲を持ち鬼を探して山の中を歩いていた・・・。
原作:さねとうあきら 脚本・演出:ふじたあさや
音楽:川崎絵都夫 美術:池田ともゆき 振付:酒井麻也子
衣裳:加納豊美 照明:坂本義美 音響:山北史郎
制作:上保節子
舞台写真
おかしな顔のベッカンコおにはいつも山の獣や鳥に笑われていた。
目のみえない娘ゆきは、いつしか鬼のやさしさに心動かされていく。
大好きな鬼の顔を見たいというゆきのため、ベッカンコおには・・・。
感想
感想(アンケートより)
- 笑いあり、涙あり、小さな子どもでもわかりやすく、でも考えさせる内容で、素晴らしい公演でした。
- 生の楽器での表現など良かったです。表現豊かでおもしろかったです!!
- とても胸に刺さる話でした。自分の中にいる鬼の存在を改めて考えさせられました。
- ベッカンコおにが、ゆきに情景を話している姿や、ゆきが一生懸命イメージを受け取ろうとする姿が愛しくて、美しく見えました。劇中の歌が楽しくてミュージカルみたいでした。楽しかったです。
- あっという間の時間でした。最初子どものためのお話と思ったら大人にもグッとくるものがありました。また観に来たいと思いました。素晴らしい公演でした。
- 子どもの頃に読んだ絵本のようで小さい頃に戻れた気がしました。温かい気持ちになれた。
- 差別について演じられていて、そういう差別はいけないことなんだよと伝えてくれる劇だと思いました。
- 差別とか、自分の中に鬼はいるは伝わりました。もっと子どもに観てもらいたいと思いました。もったいない。
- 素晴らしい舞台でした。早く、より多くの人に届けられるようになることを心より祈っております。